【経験談】どうやって移住先を決めたの?#1 東南アジアの海外移住を諦めた理由

前回の記事で、移住実現までに4つのステップを経たことをご紹介しました。

その中で、一番苦労したし時間がかかったのが
最初の「移住先選定」ステップでした。

元から「縁もゆかりもないところでOK、むしろその方が楽」
と思っていたのですが、
そうすると選択肢は無限大…

最初は「どこにだって行ける!」と夢は大きくいろいろ妄想して楽しんでいいと思いますが、
現実的には一つの国、一つの地域、一つの物件にまで絞り込まないと移住は実現しません。

この記事では、
8月に山梨に移住した私自身が
何度も情報の海に溺れ「もうよくわからない!」状態になりながらも笑
どうにかこうにか自分の中の基準を固めて範囲を絞り込んでいった過程を
ご紹介します。

大きく分けて以下の3つのフェーズに分かれています。
(長くなるので記事を分けます)

[第1フェーズ]東南アジア>国内
[第2フェーズ]全国>九州(福岡・屋久島・鹿児島)>関東甲信越
[第3フェーズ]静岡・長野・山梨>山梨>甲府市

「移住したいけど具体的な候補地が決められない」
「行きたい場所がありすぎて絞れない」
という方の参考になれば幸いです!

最初はなぜ海外移住(東南アジア)を考えてたのか?

2021年の2〜3月ごろ、「東京以外のどこかに移住しよう!」
と決めた最初の段階では
「東南アジアがいいかな」と考えていました。
(インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンあたり)

まず私の中で、移住は仕事(≒独立)とセットに考えていたので、
人口増加で活気があること、これから経済が発展していく途上にあること
などビジネスチャンスとして魅力的と思いました。

逆に日本の高齢化社会と衰退していく産業、
コロナ以降色々感じた国・政府の方針や世の中の動きに対する疑問や不信感などを考えると、
なかなか明るい未来が見えなかったのです。

また、物価が安く生活コストが下げられる点も魅力!
安定した会社員の職を手放して新しいチャレンジをする土地として
ふさわしいように思いました。

あとは、海外に住むと毎日ネタには事欠かないってのもありますね!笑

過去に複数の国への海外滞在経験(短いと1ヶ月、長いと1年半くらい)
があるので、いろいろ大変なのはわかっているのですが、
それもそれで面白いんじゃないかな〜と思ってました。

言語や文化の違いをポジティブに興味深く受け止めたり、
現地の郷に従える自信は一定あります。
(自分の常識を手放して視野が広くなる感覚が好きなんです)

そして最近使う機会がなさすぎて錆び付いている英語力を
改めてブラッシュアップするのもいいかなー
なんてサブメリットも考えていました。

なぜ東南アジアを移住先候補から外したのか?

じゃあ、なぜ結局東南アジアに移住しなかったのか?というと、
主な理由は以下です。

  1. 「絶対にこの国がいい」理由がなかった
  2. コロナの影響で下見が気軽にできなかった
  3. 猫の国際輸送のハードルが高かった
  4. 滞在ビザの取得が困難(+α後付け情報)

一つずつ見ていきます

【海外移住を諦めた理由】1. 「絶対にこの国がいい」理由がなかった

なぜ5カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン)を
まず最初の候補に入れたかというと、
「旅行で行ったことがあって、印象が悪くなかったから」

めっちゃ単純ですねw

学生時代はとにかく休みがあれば海外旅行に行ってました。
社会人になってからは頻度はだいぶ減りましたが、チャンスがあれば積極的に行ってました。

でもね、
「旅行で行ってよかった土地」=「住みやすくて自分に合ってる土地」ではない
と思うんです。

フィリピンに関しては2回行っていて、最初は短期留学でセブ島に行っており、
1ヶ月滞在してたので普通の旅行よりは知ってます。

それでも
当時と今では現地の状況も全然違うだろうし、
自分も変化しているので同じ感覚はあり得ません。
また、短期間で帰国するつもりの時は見落としていたことや
住むつもりで眺めて初めて気付くこともたくさんあると思います。

兎にも角にも、
「もし移住するなら自分の目で確かめに行かないとならない」
ということは確かでした。

でも…
5カ国全部回るのなんて現実的ではない…
お金も時間も労力もかかりまくります。

せめて2~3カ国に絞りたいと思い、
まずは、るるぶなどの観光情報、現地のコワーキングスペース情報などを
収集し始めましたが、
いかんせんピンと来ません…

結局、
「移住した後に何がやりたいのか?」が不明確なので、
「やりたいことが移住先でできるのか?適してるのか?」が全くわからない
のです。

これまで海外に住んだ時には、
「その時期にその土地に住まなければならない明確な理由」がありました。

強制力のある外部要因(学校、仕事、血縁など)が全くなく、
「自分の意思だけで自由に決めていい」ということは、
「自分なりに納得できる理由を自分で作る必要がある」
ということだと思います。

それがない超ゆるふわな状態での海外移住は相当厳しいな、
と思ったのを覚えています。

【海外移住を諦めた理由】2. コロナの影響で下見が気軽にできなかった

これは非常に大きいハードルでした。

2021年前半は毎日感染者数が発表され、
緊急事態宣言だ、まん延防止対策だ、外出自粛だと
非常に海外に行きづらい時期でした。

仮に行けたとしても到着時に2週間現地で隔離待機をしなければ外に出れない。
海外から帰国した際に日本でも2週間の隔離期間が必要。

一カ国ちょっと下見に行くだけで何もできずに1ヶ月消費するって…
やばいですよねw

その長い間に東京の高い家賃を払い続けなければいけないこと、
猫のペットシッターさんを頼む費用もかかること、
往復の交通費、現地の滞在費
など経済的な負担も大きく、
「あ、ダメだこれ破産しちゃう…」と思い止まりました笑

経済的な理由も大きいですが、
心理的な理由もあります。

国内でも地域によってウイルス対策の徹底ぶりや
外の人間が来ることに対する抵抗感はいろいろでした。

海外の現地がどんな状況なのか、
「バリバリ外人ノーサンキュー!」みたいな時期に行っても
きついし本来の様子がわからないな、と思いました。

【海外移住を諦めた理由】3. 猫の国際輸送のハードルが高かった

動物を海外に連れていく経験がなかったので知らなかったのですが、
猫が国境を越えるのって、かなりいろいろと乗り越えなければならないハードルがあるんです。

日本での健康診断、血液検査、ワクチン証明書うんぬんの英語版提出もそうですが、
各国で義務付けられたワクチンを摂取することも必須です。

で、国によって基準が異なります。

1つ目の理由と絡むんですが、
まだ私の中で「絶対この国」という強い意志がなく、
あったとしても「住んだらやっぱり違ったから引っ越す」ということも全然あり得る中で、
当時まだ1歳にもなっていない子猫にワクチンやら検査やらのストレスをかけまくる
というのは心理的に取れない選択肢でした。

以上の理由から、
今回のタイミングでの東南アジアへの海外移住案は早々に諦めました。

ただ、人生の選択肢からは無くなっていません。

これからコロナが落ち着いて海外と行き来ができるようになったら
住む視点で訪れてみたいし、
仕事上の大義名分があればチャレンジしたい気持ちは残っています。

にしても、日本国内に拠点があるに越したことはないので、
まずは国内での移住地探しに切り替えることにしました。

【海外移住を諦めた理由】4. 滞在ビザの取得が困難(+α後付け情報)

最後、4つ目をプラスして終わります。

実はこれは自分が海外移住検討中には考えが至らず、
最近たまたま知って「確かにその観点も必要だった!」と思ったことです。
合わせて追記しておきます。

きっかけになったのはマナブさんのラジオでした。

voicy(ラジオ)
国別に「移住ビザ」の難易度を解説してみる【フリーランス向け】 – マナブ
https://voicy.jp/channel/1623/192623

note(台本)
国別に「移住ビザ」の難易度を解説してみる【フリーランス向け】|マナブ https://note.com/manabu/n/n1b4e3bb10ca9

非常に興味深い内容で、「へ〜!そうなんだ!」という驚きがたくさんあったので、
ご興味ある方は是非聞いてみてください。

マナブさんの実体験とリサーチによると、
タイのエリートビザが難易度が比較的低く、日本人の海外移住に適しているのでは
といった内容でした。

「外国人は観光ビザで長期滞在できない」という基本中の基本をすっかり忘れてました笑 てかそこまで現実的な検討に至る前に諦めちゃった感じですね汗

確かに自分がいくら惚れ込んだ住みたい国があっても、
実際に住めるかどうかは別問題。

日本人を受け入れてくれやすい国かどうか
長く滞在するとなった時の法律的なハードルが乗り越えられるか

の観点で移住先を決めるのもアリだな、と思いました!

タイは「価格が安い」基準で200万円とのこと
一般人には大きな買い物だなぁ…とは思いますが、
本当に日本を出るとなったら濃厚な選択肢かもしれません。

一つ目のフェーズのご紹介は以上です。
何か少しでもヒントやお役に立つ部分があるとすれば嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

参考本

タイ移住に関しての本を一冊。
出版されたのは結構前なので古い内容も多々あるかと思いますが、
長年タイに住んで得たノウハウや注意点(現地で仕事をする、現地の女性と付き合う、現地で家を購入するなど)
などが分厚い本にぎっしり詰まってました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA