移住先 下見旅 〜山梨1日目〜

Iターンの地方移住の場合、縁もゆかりもない土地にいきなり行くのは不安ですよね。

今回は、今のところ有力候補の山梨県に、土日に実際に足を運んでみた1泊2日の記録です。山梨に行くこと自体は初めてではないですが、遊びに行くのと住む場所としてみに行くのとでは大違い。下見旅のプランニングの参考にしてみてください。

移住下見ポイント:移動

新宿から特急かいじに乗って甲府駅へ。(9時前)

ちょうどいい時間帯のがあったので、
バタバタ指定席取って飛び乗った!
「やっぱり列車はこういう使い方ができていいな」と。
(飛行機だと乗るまでのプロセスのハードルが高い&時間が取られる)

八王子すぎて大月くらいから段々と緑が濃くなって、山が増えていく。
雲が山頂にかかる表情や青々とした田んぼを「きれいだな~」と眺めていたら割とあっという間に到着した。

甲府駅前すぐのレンタカー屋さんで足をゲット。(11時頃)
いよいよ出発!

移住下見ポイント:農家カフェ・ご当地料理ランチ

雑誌で見た農家カフェを目指して笛吹市へ。
近くの農園までは行けたが、場所が分かりづらすぎて辿り着けず。
電話して道順を聞こうと思ったら「本日は都合によりお休み」とのこと。

田舎あるある①:休みの日は定休日だけではない。最新の情報は直前or当日に電話で確認するべし

近くの道の駅的なところで「ランチ」の看板を見つけ、入ってみるも、コロナで営業停止中とのこと。

田舎あるある②:ほんとの感染症予防対策と、「ぶっちゃけコロナにかこつけてません?」感のある便乗型営業縮小(停止)が混在しているが、そこは深入りしないでおく

諦めて温泉に行こうと思ったら、ほうとうのお店を発見。
温泉を諦めて腹を満たすことに。
小鍋いっぱいに野菜ゴロごろ麺たっぷりで「これは食べきれないな…」と思ってたはずなのに、なぜかするするとお腹に入っていき、結局ペロリ完食。

移住下見ポイント:図書館見学


日常的に図書館の本を読む生活をしているので、
甲府の図書館事情は気になるところ。

甲府市立図書館と、山梨県立図書館
どちらも申し分なく蔵書豊富で建物も立派な図書館でした。
安心。

移住下見ポイント:街の人と移動手段の観察



来てみてわかったのは、甲府市街は若者が多い!
学校が多く、商業施設も集中しているからかな?

制服姿でバスを待つ中高生や、
自転車に乗ってる運動部っぽい学生さん、
おしゃれカフェに集まる20代のカップルなどなどと遭遇。

これ、東京だと普通の感覚ですが、
少し甲府中心地を離れるとぱったり見ないですから。

そもそも車に乗らずに移動している人がいないですから。
(外に出ているのは、畑仕事している人 or 観光客)

もちろん車が生活の中心になるであろうことは承知してますが、
できれば車なしで生活したい身としては
路線バスと1日に何回もすれ違うことや、
歩道と別に自転車専用ロードがあるのも、
「お!」ポイント。
(バスの路線図と時刻表をもらってこようと思いながらすっかり忘れてましたが…)

移住下見ポイント:温泉



温泉ライターの方のおすすめをチェックしていたので、
韮崎(にらさき)という甲府市街から離れた地域の
知る人ぞ知る天然炭酸泉掛け流しの日帰り温泉へ。

確かに…最高でした…!
気がつくと気泡が肌についている、上品な炭酸泉。
ぬる湯で長く入れて、上がった後もじんじんぽかぽかが続く効果実感。
周囲に観光名所があるわけでもなく、風光明媚な露天風呂があるわけでもない、ただただ内湯が一つ。
だからこそ際立つ魅力的な温泉に出会えて、
移住意欲がちょっと上がりました。

移住下見ポイント:飲み屋街とワインと人



宿泊はHafH(ハフ)を利用して甲府市外の中心地のゲストハウスへ。
併設しているバーの地元客に教えてもらった山梨ワインが飲めるこじんまりとした飲み屋へ。
これが超大正解なチョイスで、
軽く一杯と行ったはずなのに、夜20時半くらいから行って結局23時半くらいまで一軒で食べて飲んで長居しました笑

クレさんクレさん
現地でおすすめを聞くのが結局一番正解!下調べはほぼしない派です


さて、東京じゃもう長らく遠ざかっていた、久しぶりの夜の街。

時計を気にせず、お酒をゆっくり楽しめる時間…
漏れ聞こえてくる酔っ払いの下手なカラオケと、
ナンパハンティング中のメンズから浴びる品定めされる視線w
あぁ、懐かしい…(なんだか感傷的w)
(東京と違うのは代行の業者がずらりと待ち構えている様子だけw
みんな車で飲みにくるのね…)

何よりも、同じ時間同じ店に偶然居合わせたお客さんと話してつながる飲みニケーション!
これこれ!どこにも所属せずに、縁もゆかりもない土地に移住するにあたっては、
「ここに行けば誰かに聞ける場所」「気軽に情報や人を紹介してくれる人」めっちゃ大事!

この日はちょうど地元の不動産屋さんの情報とか聞けて、
なんなら元々チェックしてた物件の不動産屋さんと出会えたり、
ラッキーな巡り合わせでした♪

あと、びっくりしたのが野菜の美味しさね!
種類ごとにしっかりと主張するフレッシュでシャープな味。
食べ物が美味しいって正義。

「(なんとか)歩いていけるエリアにこういう場所があるって心強いな」と思えたのも、移住意欲上げ上げポイントでした。

やっぱり住むならまずは甲府駅からそう遠くない市街地かなと。

クレさんクレさん
そして山梨ワインって美味しいのね!これもめっちゃ大事
ちなみにGWあたりから「観光がてら飲みに来た」っていう東京のお客さんが結構増えてるらしいよ
フクさんフクさん

そんなこんなで1日目終了!

移住下見ポイント:周辺地域

2日目は山梨の移住先としてよく聞く北杜市へ。
甲府市街地から車で1時間弱。

確かに人気なのも納得でした。
もう景色が全然違う。建物とかの人工物がすごく少なくて、
畑や田んぼがたくさんあって富士山も八ヶ岳も見えてめちゃくちゃ綺麗。
絶景の美しい橋を通っているときは、思わず「最高かよ…」と呟きそうになりました笑
この景色に惚れ込んで移住する気持ちがわかりました。

この地域といえば、一番有名で観光地になっているのは清里。
清里も最高でしたね。
まずは清泉寮へ。
6月の初夏、暑くも寒くもない、高原の湿気の少なさでとても過ごしやすい気候でした。。
牧草地・草を食む牛・青い空・白い雲・八ヶ岳の山々の稜線・ソフトクリーム・・・
のんびりした空気と目の前の景色でリラックス効果がすごかったです。

少し足を伸ばして、県営の「まきば公園」へ。
ヤギ、ポニー、うさぎ、牛がいて、ヤギやポニーは触ることができます。

こちらも雄大な山々と草原の景色が気持ちよく、
散策路を入って森を散歩すると、
カエルの合唱?・野鳥の鳴き声・川のせせらぎ・樹々が風に揺れる音…
癒し効果抜群でした。

まきば公園併設のレストランでお食事して、
近くの温泉入って、
甲府市街地へ戻りました。

このあたりに別荘を建てたくなる気持ちがめちゃくちゃよくわかりました。

ただ、単身のIターンで移住するには・・・ちょっとハードルが高いかなという印象。
車は必須だし、家族で住んでる人は多くても、独身の若者はあまり多くないような…?
さらっと表面的に下見しただけなのでまだわかりませんが、
この日は「住むならやっぱり甲府駅近の市街地かなぁ」と思いながら帰路につきました。

移住下見旅を終えて:行ってよかった


1泊2日で山梨の甲府盆地の北のほうを東西へ、そして北西の北杜市を車で回ってみてきた旅でした。(走行距離159km)

住むとなったらもっと具体的にスーパーや物件を回って、車ではなく歩きか自転車でチェックしたいですが、
一旦の第一弾下見としては十分だったかなと。

やはり土地勘がないところだと、
Google Mapをいくら眺めていてもわからないものです。
現地に行って、人の様子、景色、空気を感じると
一気に自分の中の理解度が高まるし、
「この土地はちょっと…」とか合う合わないも肌で感じられます。

移住前の現地下見、大事。
本当はガチで暑い季節&寒い季節も訪れて確かめるのが理想的ではありますが、
私の場合は退職後にいつまでも東京の高い家賃を払い続けると破産するので、
8月入ってから早々に引っ越したいな、と思っています。

移住下見旅での出会いとご縁

前回、福岡〜屋久島〜鹿児島を旅したときは、何一つご縁を感じる出来事がなかったのですが、
今回は色々と感じるものがありました。

まず1日目の韮崎の温泉にて。
はるばるたどり着いたのに、運悪く万札しか持っておらず、
入浴券売機は1000円のみ。両替不可。周り何もない。
という絶望的な状況だったんですが、
偶然居合わせたお姉さんが「あげましょうか?」と神の申し出を…!
初対面もいいところで、最初は遠慮したんですが、
もともと地元ではない方だそうで、
「私も前にすごく困ったことがあるからわかります。
ここで他の人に色々助けてもらっているから、
それをこうやってまた別の人にお返しするだけなんで。」
と、なんて素敵なペイフォワード精神…涙
ありがたく350円を頂戴して、無事温泉に入ることができました。
その方への感謝の気持ちはもちろんのことですが、
この地域の方の暖かさを間接的に感じられたような気がしました。

もう一つ。
夜、飲み屋さんで色々話していたら、
なんとちょうど同じ時間に地元の不動産屋さんに務めている方を居合わせていました。
それも、一番いいなと思って熱心にチェックしていた不動産屋さん笑

「こんな偶然あります?w」お名前を頂戴して、お世話になるときは指名させていただくことに。
さらにお隣のご夫婦から賃貸物件探しの注意点やら業者の見分け方やら、
垂涎ものの情報をいただけたり、ラッキーでした。

極め付けが、山梨のある地方の郷土料理の「みみ」という正方形の麺を使ったパスタが、平たい麺好き族の私には、めちゃくちゃツボでどハマり。
さらに、
みみにこの店で興味を持った方が、そのルーツを取材した小冊子を出しており、
さらにさらに、
その小冊子の中で引用されている研究者の所属が私の母校でした。

「だからなんだ」と言われればそれまでですが、
私の中では、何か見えない繋がりというか、ご縁を感じるには十分すぎる出来事満載の夜だったんです。

移住の決意?

というわけで、ネガティブ要素はほとんどなく、
素敵なご縁に恵まれた山梨移住下見旅でした。

じゃあ山梨に移住するの?というと、
現時点では「他に候補がなければ山梨決定」
という段階です。

念の為、もう2〜3箇所みてから最終的に決めようかなと思っています。
以上、移住下見旅 山梨編でした。

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