ネットビジネスの個人事業主開業|失業保険がもらえる4つの条件満たしてる?

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こんにちは。先日開業届を提出して晴れてニートを卒業しました、くれは@kureha_369 です。

会社員時代に雇用保険に入っていた人なら退職後にもらえる失業保険。

これを個人事業主の開業でももらう場合の条件ってあまりよく知らない人も多いんじゃないでしょうか。
実は、”ハローワークが認める開業条件4つのうちいずれか”を満たしていることが超大事!

先にお伝えしておくと、4つの条件とは以下のものです。

  1. 人を雇って始める事業であること
  2. 国家資格と実務経験を保有している事業であること
  3. 業界全体と遜色のない初期投資を行って始める事業であること
  4. 生活の基盤となり得る額の通年契約がすでに決まっている事業であること

そして、認められるのは開業時手続きの時だけ
1年間事業が続けた後に証明できれば支給されるなんてことはないらしいのです。

私はこのトラップにダブルでハマりそうになった経験をしました。
他にも知らない人が多そうなのでシェア記事を書きました!


これから脱サラして開業したい人、失業保険をしっかりもらいたい人の参考になれば幸いです!

失業保険支給条件(1) タイミング(退職後、いつ開業すべき?)

脱サラ後に個人事業主の開業で失業保険(再就職手当)をもらうには、
最低限、雇用保険受給資格決定日から7日間+1ヶ月経過後が条件になります。


※雇用保険自体が「積極的に仕事を探しているが失業状態である人」のための支給なので、
「最初からバリバリ開業予定のつもりで退職してますけど何か?」
という方には支給されないかも…?お気をつけください。


私の場合は、
会社を辞めてから転職(企業への再就職)か独立(個人事業主として開業)か
両方の選択肢を考えていました。

ただ、とりあえず退職後1ヶ月間は働かずにゆっくり心身を休めてみることに。
それからでも人生の決断は遅くない!

前後して、個人事業主でも失業保険がもらった人がいることを 数名のブログ情報で知りました。
「これは自分にも適用されるのかな?もらえるならもらいたいな」と頭の片隅で意識しつつ
具体的な条件の確認はしてませんでした。


そんなこんなで9月の半ばを過ぎ、
退職してから当初決めていた1ヶ月以上が経過。
自分の中で「やっぱり独立は今チャレンジしてみよう」と腹が決まりました。
いくつかの偶然が重なり「どうにかやっていけるんじゃないか」という希望の光が少しだけ見えました。
雇用保険の最低限の待機期間も過ぎました。
色々タイミングが揃ったのが9月の後半だったんですね。
ということで、私の場合は退職から約2ヶ月経ってから開業しました。

kurehakureha

失業保険がもらえるかどうかの金銭面も大事ですが、
これから自分で事業をやっていく覚悟ができているのか、も大事!

自分なりの納得できる答えが出せたタイミングが開業のよき時期なのでは、と思います♪


失業保険支給条件(2) 開業でもらえるのは「再就職手当」

さて、ではタイミングは問題なかったとして、次に条件の確認です。

仮に最短で個人事業主になった場合、支給されるのは「再就職手当」です。

再就職手当とは
失業手当は失業期間中(3ヶ月間くらい)段階的に支給されるますが、
もし期間を全部消化し終わるより前に、早く次の企業への再就職ができた場合には、
別の就職お祝い金的なものが支給されることになっています。
これが「再就職手当」と呼ばれるものです。

支給要件は次の1〜8の全てを満たした場合になります。

(1)就職日の前日までの失業の認定を受けたうえで、支給残日数(受給期間満了日までに受給できる日数)が、所定給付日数の3分の1以上であること。

(2)1年を超えて引き続き雇用されることが、雇入れ当初から確実と認められる職業についたこと。

(1年以下の期間の定めのある雇用についた場合であっても、その雇用契約が1年を超えて更新されることが確実であると認められる場合を含みます。)

(3)離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと。

(離職前の事業主には、資本、資金、人事、取引等の状況からみて離職前の事業主と密接な関係にある他の事業主を含みます。)

(4)待期(離職票を提出してから失業している7日間)が経過した後に就職したものであること。

(5)給付制限を受けた場合は、待期満了後1か月については、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介により職業についたものであること。

(ハローワークの求人を見て、紹介を受けずに直接応募した場合や、ハローワークが紹介した事業所以外の関連企業などに就職した場合は、これに該当しません。)

(6)就職日前3年以内の就職について再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと。

(7)受給資格決定日前に採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと。

(8)原則として、雇用保険の被保険者となること。(雇用保険に加入できる雇用条件で働くこと。)

北海道ハローワーク

ここまではいろんなところに情報が載っています。
ハローワークに行って初日に渡される黄色い「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」冊子にも書いてあります。(p.21)

再就職手当のご案内pdf(ハローワーク)

企業への再就職であれば、上記の8つの条件は割と簡単にクリアされると思います。

問題は、独立(個人事業主としての開業)の場合です。

上記の再就職手当の支給要件のところに実にサラリと書いてある文言があります。

自立したと認めることができる一定の要件のもとに事業を開始された場合にも、再就職手当が支給されることがあります(この場合の支給要件等は、ハローワーク等の係員にお問い合わせください)。

雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり


一定の要件ってなんだ?
支給要件ってなんだ?

どこにも書いてない。
ネット上にも情報が見つけられない。

ハローワークの職員さんに聞いてみるしかない。

「この要件ってどんなことなんですか?
再就職と独立と両方検討しているので一応聞いておきたいのですが」
と聞いてみるも、
「実際に独立されることが確実になった段階で詳しいお話をしますので、その時にまたいらしてください」
と断られる始末。

え、
そこはそんなに簡単に開示できない情報なの??

色々わかりません!><

(この情報はネットで調べてもなかなか見つけられませんでした…)

(失敗談)他人の体験談の鵜呑みは危険


よくわからないなりに、「きっと大丈夫だろう」と楽観的に構えていられたのはネットで見つけたこの体験談↓

結論から言うと、個人事業主でも再就職手当を受給することができました。
ただし最初は申請書類が認められず、申請に成功したのは開業から1年後。

個人事業主の方は実績が出来てから、半年とか1年後に再度申請する方もいますよ。(ハローワークの職員さん)


【実体験】個人事業主でも再就職手当がもらえた話

この方の場合は、
当初は「1年を超えて事業を安定的に継続して行うこと』を証明できなかった」ということで一度却下。
1年後に積み上げてきた取引の証拠やお金の流れがわかる情報(発注書や通帳の写し)を持って、
晴れて受理されて振り込まれたとのこと。

私が今回「ネットでこういう体験談を見たんですが、1年後に再申請とかもアリなんですよね?」
と聞いて返ってきたハローワークから頂いたご回答はこちら↓

「1年後に再就職手当を申請して受理されるなんてことはあり得ません。
開業の開始時点でハローワークが条件に照らして対象かどうか決めます。
実際に1年後に支払われた方がいるとしたら…
その職員の人が決まりの解釈を間違えて対応してしまったのか、
体験談を書いている人の認識が間違っているか、どちらかです。」


えええええ〜〜〜〜〜〜!!???
衝撃の事実!笑

うーん、決まりが変わることもあるので、
その方の当時の事情と今で運用方法が違うという可能性もなくはないけど…
もはや何が正解なのかさっぱりわからないということと、
私が申請をする相手は2021年の甲府ハローワークさんなので、ここで通らないと意味がない笑

というわけで、じゃあその条件って何ですか?を教えてもらいました。

失業保険支給条件(3) ハローワークが事業開始を認める4つの条件

さて、長くなりましたが、一番大事な個人事業主でも再就職手当が支給されるための4つの条件です。

ハローワークで事業開始を認めるということは
「この人はちゃんと開業したね。
企業の再就職と同じくらいちゃんとこれから働いていきそうだね
(=テキトーな嘘ついて不正受給しなさそうだね)」
と認められるということ(少なくとも私はそう理解してます)

その条件の4つというのが、冒頭にもご紹介した以下とのこと。
全てではなく、いずれか1つでも満たしていれば最低限OKだそう。

  1. 人を雇って始める事業であること
  2. 国家資格と実務経験を保有している事業であること
  3. 業界全体と遜色のない初期投資を行って始める事業であること
  4. 生活の基盤となり得る額の通年契約がすでに決まっている事業であること

※結局最後までこの条件に関する資料はもらえなかったので(どんだけ機密情報なの?!笑)
電話口で職員さんに口頭で読み上げてもらったものをメモして書き起こしました。
表現は公式のものとは違っていること、ご了承ください。

1個目はわかりやすいですね。
私と同じような個人事業主としてまずは小さく始めようという人の多くは最初から人を雇ったりしないですよね…。

2個目が「一番申請する人が多い」と言っていました。
ただの検定資格とかじゃなくて「国家資格」っていうのが肝。

3個目はたとえば飲食店の場合は厨房設備とか。
IT業界の場合は、サーバなど100万円を超える設備投資などが該当するそうです。
「iMac購入しました!」と言ってみましたが
「15万やそんなもんじゃ個人の趣味の範囲と判断されるので出さないほうがマシ」とのこと。

4個目は転職に近いですね。
業務委託だけどクライアント企業からのガッツリ年間の契約を取っている個人事業主。
事前の根回しをうまくやっておかないと無理ですね。

kurehakureha

え…めっちゃハードル高いじゃん!w
とりあえず可能性あるのは2番目だけだな…

結論)国家資格 or 契約が強い

というわけで、結論です。

最近多い「PCとネットさえあればフリーランスで働ける」系の職種(エンジニア、ウェブデザイナ、ウェブライター、イラストレーターetc)の場合、
人を雇ったり、数百万円の初期投資をしてから始めることって少ないと思います。

結果的に、2か4での申請が現実的かと思います。

2. 国家資格と実務経験を保有している事業であること

4. 生活の基盤となり得る額の通年契約がすでに決まっている事業であること


行き当たりばったりの開業だと認められるのはかなりハードルが高い印象でした。
失業保険を生活費のアテにしたい人は、お住まいの地域で事前に確認したほうが安全です。
ハローワークは失業する前からでも利用できるので!

私の場合:2(国家資格+実務経験)で申請中


私は2番目で申請しました。まだ審査中です。

開業届を出す当日に4つの条件のことを知り、だいぶ焦りましたがw
職員さんが「IT系なら○○、○○、、、」と挙げ始めてくれた中で
「はい!私それ持ってます!」とかろうじて引っかかったのが「基本情報処理技術者」

基本情報処理技術者

情報技術全般に関する基本的な知識・技能をもつ人や、プログラム設計書を作成し、プログラム開発、単体テストまでの一連のプロセスを担当する人のための国家資格です。テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の各分野から幅広く出題されます。

毎年受験者数は10万人以上にものぼりITエンジニアの基礎資格と言われています。マネジメントレベルの問題も出題されるので、企業人としてはマネジメントスキルの基礎固めに役立ちます。合格率は約25%であり難易度はやや高いですが、数少ない国家資格なのであらゆる業界でニーズがあります。取得までは半年くらいが目安です。

【2021年最新版】いま取得すべきIT資格とは?国家資格を分野別にご紹介
kurehakureha

新卒で入った会社で強制的に取らされてた資格が、
こんなところで役に立つなんて…!
そしてちゃんと捨てずに証書を取っておいたなんて…!

グッジョブ!昔の自分!!!!

他には、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストなどの技術系やITストラテジスト、ITサービスマネージャなどのマネジメント系の資格など。

最近はネット系のビジネスで起業する人が多いけれど、
パソコンひとつでできてしまうので、大した投資にならず、「いつ辞めてしまうわからない」と判断で却下されてしまうケースが多いんだとか。(ハローワーク職員さん談)


今回は「これなら可能性は十分あります」とは言われましたが、
その開業職種と保有している資格がどれだけ関連していると認められるのか?
実務経験がどのように審査されるのか?
細かい基準は超ブラックボックス


審査に通過したとしても、しなかったとしても、
1ヶ月後に通知が来るそうです。

資格と業種の関連性は高くないけれど、もう却下されたら仕方ない。
(※ちなみに職種はブロガーではないですw 前職の経験を生かした職種での独立です)

結果がきたらまたこのブログでご報告しますね!

兎にも角にもこのびっくり体験はシェアしておかねばと思いまして笑

(開業届のタイミングについてはたくさん情報があるけど、条件については全然情報がない(敢えて伏せている感さえある?)…)
誰かの役に立てばいいな…

フリーランス初心者さんにおすすめの本

3番目の条件で挙げられていた「開業に際しての投資」について。
これも最近知ってびっくりしたのでシェアです。

100万は到底届かないですが、私もなんだかんだで揃えたり必要なものがありました。
以前は「開業したら経費になるから、開業届を出す日まで我慢しよう」と思っていたんですが
開業前の投資も「開業準備金」として経費に計上できるってこの本で知りました↓

勝手な思い込みや知らないことだらけ、もっと早く知っておけばよかった情報満載。
フリーランス1年目や予備軍の人に役立つ本だと思います。
税理士の先生の本ですが、マンガ形式でとてもわかりやすいです。

というわけで、長くなりましたが、今回の情報が少しでも誰かの何かの役に立てば幸いです!

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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