【厳選16冊】地方移住したい人におすすめな本とマンガ

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地方移住を考えている人へ。

移住って人生の大きな決断で、勇気が入りますよね。
「全く知らない」領域に飛び込むのは不安でなかなか行動できなくて当たり前。
でも「結構知ってる」レベルまでくればだいたいの不安は解消されそうな気がしませんか。
手軽に「知ってる」を増やすには、読書が最適。
移住成功者たちが語る言葉に学びが凝縮されています。

半年で50冊以上の読書で単身Iターン移住(東京→山梨)を遂げた私が【読んでよかった(過去の自分に教えてあげたい)おすすめの本】を厳選してご紹介します。

地方移住は心の準備が大切

周りに移住したい人なんて1人もいなかったけれど実行に移すことができたのは、完全に本のおかげです。

移住した先輩たちの「移住を決意して実行するまでのストーリー」は十人十色。

しっかり準備する人もいれば飛び込んじゃう人も。
慎重に準備する派の人からは「移住前後の注意すべき点」などを教えてもらいました。
飛び込み派の人からは「考えてもわかんないからとりあえずやってみる」という心の持ち方を教えてもらいました。

とにかく本を読めば発見と学びの連続!
気になる本があればぜひ手に取ってみてください♪

kurehakureha

私の場合は、本と自分の気持ちとの対話の中で、ゆっくり少しずつ漠然とした不安が薄らいでいきました。
その上で、「自分は移住したいし、したほうがいい」という納得感と覚悟が固まっていった。そんな感覚です。

本記事の内容

検討段階のフェーズによって悩みはさまざま。どんな段階で読むのがオススメなのか、でまとめてみました。

  • 「ほんとに移住しちゃう?後悔しない?」頭と気持ちの整理に役立つ本【4冊】
  • 「移住後ってどんな感じ?」移住後の生活の妄想〜候補地選びに役立つ本【5冊】
  • 「田舎の苦労に耐えられる?」地方あるあるなリアルエピソードから自分に覚悟を問う本【4冊】
  • 「地方でやっていける?」お金・仕事・都心から離れる不安が軽くなる本【3冊】

というわけで、おすすめ本をみていきましょう。
(※長いです!w)

「ほんとに移住しちゃう?後悔しない?」頭と気持ちの整理に役立つ本

まだ東京で消耗してるの?

高知県の山奥に家族移住されたイケハヤさんの本です。

「東京の何が悪いんだ!」という都会ラバーにはイラッ!グサッとくる内容。
ロジックや頭で考えるタイプの人は、正直この本一冊読んでおけばOKです。大変クリアに結論がでてスッキリします笑

私は色々と衝撃を受けすぎて頷きすぎて、何故か衝動的に読書メモを書き殴っておりました笑(ほんとにメモですが一応公開してるので気になる方はこちら★ https://kureha369.com/still-tokyo/

私の場合は、山でした!

イラストレータ鈴木みきさんの山梨県北杜市に移住するまでを描いた本です。
コミックエッセイという形式とかわいい絵柄でめちゃくちゃ読みやすいですが、中身は骨太。
周りにいろんなことを言う人がいる中で、真摯に自分らしさ、生き方、働き方、価値観などに向き合った結果、山梨にたどり着いた軌跡です。

とっても素敵です。私は先に中年女子(後述)の方を読んでいたのですが、こっちでファンになりました。

あたらしい移住のカタチ

形式としては、よくある移住経験者のインタビュー+写真の本。
でも、内容が一段ディープ!
一人当たり13ページ前後を割いているから、移住を検討中の人が丁寧に追体験をながら理解を深められる良本。

移住前にどんな迷いや不安があったのか、それをどうやって踏ん切りをつけて行動を起こしたか、何を基準に移住先を決めたのか、など当時の思考回路を明かしてくれている。あたらしい土地での仕事をどうやって軌道に乗せたのか、は勉強になる。

また、毎回最後に「○○さんの移住手順」「移住年表」という移住までのステップが同じフォーマットでまとめられているが、それだけで十人十色の個性があって、いろんな移住の形があるなと思わせられる。

合間の1ページでコンパクトにまとめられた移住者アンケートも地味に価値あるコンテンツ。
「移住に向いている人」では、「考えすぎず思い切りがいい人、何事も前向きに明るく捉えられる人」など。
「移住を悩んでいる人へのアドバイス」では、「自分の感覚を信じて突き進んでみて」「生涯ずっといるつもりはなくて、その時のライフスタイルにあった場所で暮らせばいい」など短くも深いメッセージが。

「移住して感じたのは、暮らしをつくっているという確かな手触りであり、人生を前に進めているという豊かな感触でした」

『あたらしい移住のカタチ』

移住を自分事化して真剣に考えている人へ。

生きる場所をもう一度選ぶ

いろんな理由、いろんなタイミングでの移住ストーリー。
運命的な出来事から移住や、人から誘われてや旅先で気に入って、という緩めのきっかけの人も。

東日本大震災後の変わらず経済中心で生活を続ける東京に違和感を感じた声、東京にたまに滞在するとエネルギーを消耗する、五感が鈍ると言った声も複数あった。

移住、Iターンに正解はない。自分で正解にして行った(現在進行形)の人たちの23人分のストーリーがコンパクトにまとまっている。本人達がつむぐ言葉が時折胸に刺さって目頭が熱くなることも。

「移住後ってどんな感じ?」移住後の生活の妄想〜候補地選びに役立つ本

中年女子、ひとりで移住してみました

山梨県北杜市で8年間田舎暮らしをしたイラストレータ鈴木みきさんのコミックエッセイ。
30~40代独身働き盛りの「中年女子」の田舎暮らしライフスタイルが覗ける本。
周囲に農家さんが多い地域。朝が遅い生活リズムやイラストレータという職業は、朝ドラで「漫画家先生は大変」ということでやっと理解されたエピソードや、自分の仕事も家の仕事も地域の仕事も全部自分でやらなきゃいけない一人暮らしでは「奥さんが欲しくなる」とか田舎暮らしのイメージが沸きました。

「もしもうまくいかなくなった時のために“やり直し貯金200万“あると安心だよ」や
「都会が恋しくなった時は田舎から逃げていい。そのためにギリギリ徒歩圏内に駅があるとベター」など
これから移住をする人に向けた具体的なアドバイスもたくさん。

周囲の移住者のインタビューも面白かった!
印象的だったのは、遠隔秘書をやっている女性。
「向こうは秘書室に電話かけてるつもりだけど、こっちは10秒前まで畑いじってたとか笑えるよね」
そんな働き方もあるんだ〜!と新鮮な驚きでした。

この本でとりあえず地方都市に移住しようと決めた過去記事はこちら

初めての一人暮らしも好みのライフスタイルを夢見て場所選びをしたじゃないですか
その好みが大人になって変わるのは不自然じゃないと思うんですよね

働いて暮らしながら「これから」を考える そんな「移住」があってもいいのでは

家庭もない
若くもない我らが
定年前に「田舎暮らし」を始めるには、
準備にコツがいります
仕事・お金・家探し・近所付き合い

ダメだった時のために備えておく
それが中年のライフハック!

好き勝手できる時間は案外短い

中年女子、ひとりで移住してみました

0円で空き家をもらって東京脱出!

お金とか仕事の概念がひっくり返される本。

空き家がタダで手に入る、なんなら住むと感謝される地域が日本に存在することがそもそもびっくり。

さらに、その地域で普通に交わされるという会話「で、何やる?」
土地や店舗の固定費がめちゃくちゃ安いので、移住者は結構新しいビジネスを始めるのが一般的だそう。
漫画家の著者は自分の所有する漫画本を使って卓球できるマンガカフェ(?)を始めたのち、商店街でゲストハウスの設計まですることに。

「東京じゃ考えられない挑戦が地方だとできちゃう!」
「お金の心配が少なくて済むなら、自分なら何屋さんをやろうかな?」

これにワクワクぴーんと来た方はぜひ覗いてみてください。

「考えても答えは出ないなら思考停止で飛び込む!」スタンスも素敵です。

ギャクマンガで面白いのでサクッと読めます!

屋久島で暮らす:あるサラリーマンの移住奮闘記

お子さん2人を連れて一家4人で屋久島に移住した方の3年間に及ぶ屋久島移住を振り返るエッセイ。

節目節目でご縁に導かれたり、二人の子供達が次第に島の子になっていく様子がリアル。
(子供の遊び方、発言、表情などの変化で順応度合いが見える)

集落のスポーツイベントに真剣に参加して、飲み会で焼酎を交わしながら地元に溶け込んでいくさまも、生々しく想像できる。

豊かな自然などいいことだけじゃなく、停電など大変なことも含めて屋久島の暮らしが描かれているので、離島暮らしを検討中の人に参考になる。


離島×家族移住の日常ってこんな感じなんだ!とイメージできる、具体的なエピソードが満載です。

直島古民家シェア暮らし

こちらも離島移住の方。
香川県は瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島に20代で飛び込んだ女の子のコミックエッセイ。
ポップなギャグ漫画風で読みやすいですが、冷静に読んだ感想としては「若い…」w

荷物はスーツケースひとつ、住む場所は内見せず人づての紹介(結果的に手違いで住めない)、貯金なし、仕事は旅行中に立ち寄ったカフェでバイト一択etc・・・
「お、おお…結構向こうみずな飛び込み方するのね」とびっくりしてしまいますが、それでもなんとかなっている。
バイト仲間と古民家をシェアしてお金をかけずに部屋をデコったり、地元のお年寄りから若者まで友達がたくさんできたり、なんだかんだ楽しくやっている。

あんまりガチガチに準備して決めてかかなくてもいいなだなと肩の力が抜ける一冊。

・本土に行くときは帰りの船の時間を見ながら猛ダッシュで買い周りする(大変そう)
・車は島に1台+本土に1台(車の維持費が凄そう)
・新しい家具を買って配送頼むのは船賃が超高いけど、フリマや粗大ゴミ置き場で島の資産が循環してる(エコ)

離島ならではの暮らしぶりはなるほどでした。

僻地や離島の移住に憧れてる人は読んでみると参考になります。

きぼうしゅうらく


20代から限界集落の農村部に移住して、未経験から農家になった女性のストーリー。

地元の新聞に掲載されていたコラムを書籍化した本で、見開き2ページの短編エッセイ集。
一般的なエッセイとは少しテイストが違います(文学的だったりかっこいい系のフレーズが多い)

いわゆる限界集落に20代から飛び込んで、はじめての農業に苦労しながらも、周囲の力を借りつつ生計を立て結婚子育て、地域振興の取り組みなどに取り組み成長する移住女子の記録。

移住前後のギャップや苦労話云々の細かい話より、もっと大局観の話。

自然とともに生きる農家のマインドや、人が老いて死に子供が生まれて育つ人間の営みや生き方のような、深い人生訓の学びがさりげなく散りばめられている。

個人的に印象深かったのは、

それまで都会で人の目を気にして太ることに嫌悪感を持っていた著者が「美味しそうに食べるかなちゃんが一番良い」とあるがままを受け入れられて心が楽になったエピソードや、

「若い頃は1人でなんとかできる。歳を取ったら1人じゃ解決できないことがふえる。だから結婚するんだ」という地元の人生の先輩方のお言葉。

土と共に生きる農業に憧れ・興味を持っている方へオススメ。

人の温かみが感じられるエピソードがたくさん詰まった一冊。

「田舎の苦労に耐えられる?」地方あるあるなリアルエピソードから自分に覚悟を問う本

誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書

日本各地を転々と移住している自称「イジュラー」の著者が自分の経験談と周囲のクチコミやトラブルを元にまとめた田舎暮らしの指南書。

「自然豊かなところでのんびり暮らしたい」という夢を叶えるのが実はめちゃくちゃ難しいことをこの本で学びました。

田舎の方に移住したい人は、これ、マジで一回読んでおいた方がいいです!

田舎の人のカルチャー(根掘り葉掘り聞かれて噂話は光の速さで広がる、地域の行事や仕事は参加必須)や、家の選び方(いきなり購入してはダメ)など、気をつけておくべき地雷ポイントや失敗した人の末路エピソード(3年間無視されたなど)が多数。

都心部しか住んだことない人は、知っておいて損はない知識ばかりです。
「田舎の人間関係でうまくいかなかったらさっさと別の土地でリスタートしなさい」というアドバイスが沁みます笑

この本を読んで一旦田舎暮らしの憧れがしぼんたときの過去記事はこちら
(関連のYoutubeも紹介してます)

地獄の田舎暮らし

すごいタイトルですね笑

田舎暮らしの教科書と内容は結構かぶっており、田舎あるあるの苦労話やトラブルについて学べます。こちらの方が新書なのでサクッと読みやすいですね。
また、より最新の情報(コロナ渦で移住したケース、ワクチン云々のトラブル)などが含まれているので、参考になりました。

ぼっち村

売れない漫画家が新しい連載の企画として田舎の古民家に移住したお話。
農業経験がないのに野菜を作る大変さや、古い古民家に1人で暮らす修繕や寒さ対策の苦労などなどが生々しく描かれています。

マンガなんですが、サクサク読めません。情報量がすごくてぎっしりなので笑(紙面が黒いw)
逆にこれだけ濃密に詰まっててこのお値段はお得!

農地付きの古民家に住むリアルを知りたい人は必読です。

限界集落株式会社

東京で超エリートだった男性が、転職の合間の中休みとして訪れた限界集落で、農業の法人を立ち上げることになったお話。

田舎の過疎集落のカルチャーを学びつつ、人間味のある登場人物の機微や奮闘が相まって、エンタメとしてめちゃくちゃ面白かった超おすすめの小説!

小説ですが、田舎暮らしの日常(毎日老人がお茶飲みに来る)や、農業の内情(組合を通さずに直接販売するとバッシングされる)など、現実に基づいたリアルな描写で勉強になります。

限界集落に人が増えて農業が栄えてみんなが幸せハッピーエンド…ってそんな夢みたいな話は簡単に起きないしリアルじゃない。
現農薬や無農薬の有機農業というものが農家からはどう見えるのか、
営農組織を法人化して収益化するハードル、マーケティング戦略、などなど、
なるほど勉強になること多数。

ある意味ビジネス書である。

都会に疲れて田舎暮らしに憧れる人、将来集落に家を構えたい人、新規就農希望者など、色んな属性の人におすすめできる本。


移住関連の情報収集に疲れたときにオススメです。

「地方でやっていける?」お金・仕事・都心から離れる不安が軽くなる本

リビング・シフト おもしろ法人カヤックが考える未来

インターネットで働き方や住む場所が自由になったパラダイムの変化(リビングシフト)の先の未来が垣間見える本。

企業の最先端の潮流の一つとして、東京一極集中ではないスタイルが注目されています。
具体的に拠点を地方に移して成功している個別企業や個人のケースが豊富に紹介されていて、地方の未来に光が感じられる一冊。
「なんだかんだ言っても地方って遅れてるんでしょ?」という価値観が変わります。

私はこの本で「地方に可能性を感じている自分の考えが間違ってなかったんだ!」と思えて安心したし、移住を実行する勇気をもらえました。

未来の働き方を考えよう

移住を機に働き方を変えようと考えている人にめちゃくちゃおすすめの本。
2015年に出版された本ですが、今読んでも全く古くないのが驚き。むしろ時代がだいぶ追いついてきたけどまだまだ2歩先をいく新しさです。最近増刷がかかったのも納得!

著者自身が外資系金融企業勤めからブロガーに転身しており「人生100年時代、一つのキャリアに固執するのはリスクだし、40歳前後で全く新しいキャリアを持ってみない?」を提案している本です。

なぜそういう結論に至ったのか、どんなメリットが得られるのか、など詳しくはぜひ本を読んでみてください。
「なるほど!」「確かに!」と膝を打つはずです。

「生まれて初めて家を買うときはみんな似たり寄ったり(2LDKで、システムキッチンでなど)の選択をする。
でも2回目に買うときは?1回目よりその人の暮らし方や大事にしている価値観、個性が現れるはず(ぶち抜きのリビングに薪ストーブとか)キャリアも同じだよね。2回目のキャリアはより自分に合った働き方を選択できるはず」

個人的にはこの例え話がすごい腹落ちしました。

会社員をやめてフリーランスになることの不安が軽くなって移住後の働き方にワクワクを持てるようになった一冊。

月3万円ビジネス

仕事とお金に対する考え方が180度変わり、収入の不安が軽くなった本。

「一つの会社で月30万円の給料を稼ぐ働き方と、月3万円の収入源を10個持っている働き方。どっちが豊かだと思う?」

大企業がやらない大儲けにはならないけれど、いろんな人との関わりが持てる、直接人の役に立てる、地球環境にも良い。

そんなユニークな仕事はアイデア次第でいくらでも創造できるんだ!と目から鱗でした。

この考え方に共感できたら、後続の本の「月3万円ビジネス100の実例: ワイワイガヤガヤ愉しみながら仕事を創る」もぜひ。
具体的なスモールビジネスアイデアが満載で「これなら自分にもできそう」が必ず見つかるし、「これもビジネスになるかな?」と日常の見え方が変わります。

移住で収入が減ることの不安が軽くなる一冊。

以上、厳選してご紹介しました!

どれも地方移住を考えている人に自信を持ってオススメできる本です!

気になる本があればぜひ手に取ってみてください。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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