こんにちわ。くれはです。
会社員を卒業してから4ヶ月経ちました。
私が脱サラできたのは完全に本のおかげです。
会社員をやっていると、どうしても同じような考え方の人と固まりがち。
毎日少しずつでもあたらしい世界(会社員じゃない個人で稼ぐ働き方)の情報に触れていると、
段々とそれが「日常」「常識」「普通のこと」になってきます。
全員が脱サラした方がいいとは思っていませんが、
少なくともこの記事にたどり着いて読んでくださっている人は
興味があるだろうと思います。
今回は、会社員の働き方を見直すときに勉強になった本、
フリーになった決断は間違っていなかったと確信をくれた本などご紹介します。
「このまま会社で働き続けてていいのかな…」
と不安な方は気になったものを手に取ってみてください。
「働き方を見直す」=「生き方を見直す」
脱サラの挑戦にあたってはよっぽど明るい見通しが既に立っている場合を除いて、
「不安を減らす」と「支出を減らす」がセットになると考えてます。
その関係で、地方移住やニートの書籍も混じります。
一見関係なさそうでも、読んでみると
「安定収入を捨てることに対する心のハードル」が下がるので
ぜひ周辺本として読んでみることをお勧めします。
「働き方と変えること」は「生き方を変えること」と同義だと思います。
大事な人生の節目。
応援してます。
自分で稼ぐ挑戦のハードルを下げる本
独立したら会社は守ってくれません。
営業してくれる担当者もいません。
でも需要と供給がマッチすれば仕事になります。
今まで「稼ぐ=会社から給与をもらう」だった人にとっては、
まず「少額でも自分で稼ぐ」ことがそんなに難しくないんだ、と理解することが重要です。
生きる力ってこういうこと「マーケット感覚を身につけよう」
「立派な大学の卒業証書や、難関の国家資格を持っているだけで一生安泰なんてないよ。
「マーケット感覚を持つ」=「生きる力を持つ」ってことだよ」
という考え方が実例をたくさん交えて解説されている本。
「食べていけるのか?」という不安は、
すなわち「自分の仕事スキルは世間からお金を払って必要とされる程の価値があるのか?」という不安と表裏一体だと思ってます。
世の中のニーズとマッチしているかどうかは、
マーケット感覚がないと測れないし、
例えスキルが申し分なくても打ち出し方次第で全然響かなければ宝の持ち腐れ。
例えば私が印象的だったのは
「「目利き」も一つのスキルでマーケットから求められる仕事になるよ」という紹介の部分でした。
本の目利き、サイトの目利きは価値がある。
例えば不妊治療の分野。
初めて取り組む人にとってはまず何をしたらいいのかわからない。
勉強しようと本屋さんに行ってもたくさんありすぎて選べない。
そこで、読者のために適切な本を選んであげる価値(指南)を提供すればそれは仕事になる。
まず初めにこれ。この段階ではこれ。迷ったらこれ。辿って真似していけばいい。
本を選んであげることには価値がある。
この事例を読んだときに、
「なるほどそんなことでも仕事になるのか!」と目から鱗でした。
(この記事も実践の一つです)
①プライシング能力を身につける
②インセンティブシステムを理解する
③市場に評価される方法を学ぶ
④失敗と成功の関係を理解する
⑤市場性の高い環境に身をおく
この辺り↑を読んで、「自分、弱いな…」と思うならおすすめです。
中年女子の働き方改革「中年女子、ひとりで移住してみました」
山梨県北杜市で8年間田舎暮らしをしたイラストレータ鈴木みきさんのコミックエッセイ。
30~40代独身働き盛りの「中年女子」の田舎暮らしライフスタイルが覗ける本。
周囲の移住者のインタビューも面白かった!
印象的だったのは、遠隔秘書をやっている女性。
「向こうは秘書室に電話かけてるつもりだけど、こっちは10秒前まで畑いじってたとか笑えるよね」
そんな働き方もあるんだ〜!と新鮮な驚きでした。
この本でとりあえず地方都市に移住しようと決めた過去記事はこちら
「そこそこな田舎にとりあえず移住」はかなりアリな選択肢(中年独身女子のソフトランディング地方移住計画)
どんな独立をする?やりたいことの見つけ方
周りに流されずに自分のコアを信じる「私の場合は山でした」
イラストレータ鈴木みきさんの山梨県北杜市に移住するまでを描いた本です。
コミックエッセイという形式とかわいい絵柄でめちゃくちゃ読みやすいですが、中身は骨太。
周りにいろんなことを言う人がいる中で、真摯に自分らしさ、生き方、働き方、価値観などに向き合った結果、山梨にたどり着いた軌跡です。
とっても素敵です。私は先に中年女子の方を読んでいたのですが、こっちでファンになりました。
ロジカルに自分の強みを炙り出す「やりたいことの見つけ方」
「自分のやりたいことがわからない」のは
「まだやりたいことに出会っていない」のではなく、
すでに自分の中にあるんだけど名前がついていないだけでは?
「人事」とか「デザイナー」とか名称がついているものはわかりやすいのですがみんながみんなそんな便利なラベルがついてるとは限らない。
「なんかこういう感じのことがやりたい気がする」レベルのモヤっとした感覚だと
↓
言語化できず、捉え所がないので思考が進まない
キーワードがないので情報収集も難しい
↓
ないものとして軽視してしまう
=出会っていることに気付いてない
こういうのは勿体無いですね。
絶対その人の強みとか、
これをやっているときは楽しいとか
仕事の種になるものはたくさんあるはず。
それを明確な方法論でロジカルに見つけ出すのがこの本。
正直、きちんとやるとかなり重たいワークになります。
が、私はこれに向き合って、ノートに書き出しまくって、
「あーやっぱり自分はこれがやりたかったんだ」と納得した後は迷いが消えました。
しっかり向き合う覚悟のある方にお勧め。
難しく考えなくてOK「月3万円ビジネス」
ぶっちゃけ「社会を変えたい強い想い」とか「絶対にこれをやりたい!」とかなくても仕事はできます。
自分の身近な人の役に立ってお金を稼ぐって
そんなに難しいことじゃないんだ
と、お金や仕事に対する価値観がガラリと変わった本。
こちらに詳細をまとめてます↓
過去記事)「月3万円ビジネス」を読んだら移住とお金の不安がなくなった話
「1箇所に頼らず、複数の収入源を持ってリスク分散する」
「地域の小さな困りごとはビジネスの種になる」
「お金がなくても会社に雇われなくてもなんとかなる」
この辺りを知っているだけでだいぶ気持ちが楽になれます。頭の体操にもなります笑
「グローバル化と対抗できる唯一の方法は有機化(分断されていた人、モノ、コトをつなぎ直すこと)」
「流行と逆の概念をかんがえる」
「相乗効果が生まれる半X半Zを考える」
「道具、材料、ノウハウ、仲間、きっかけをセットで提供すると人が動く」
この辺りのキーワードにアンテナが働いた人はぜひ一度読んでみてください。
具体的な月3万円ビジネスアイデアは後続の本でたくさん紹介されてます。
こちらもお勧め
支出を減らすマインドが身につく本
安定した収入を手放すのは誰しも怖いこと。
「絶対に収入を安定させること」は難しくても、
「出ていくお金を絶対減らすこと」は確実に誰でもできる。
少しでも不安を減らすために、働き方と同時にお金の使い方も見直してみては。
リテラシーが上がれば不安は下がる「お金の大学」
正直、Youtubeで出している内容の方が量も多いし細かいところまで言及されてますが、
動画の量が半端じゃないので、全部見ていると日が暮れます…。
まずは概要を知るには本が最適。
お金に困らない人生を送るためには、「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」という5つの力を学び、行動していくしかありません。
◎人生6大固定費の見直し方法
◎必要な保険は3つだけ
◎マイホームより賃貸をおすすめする理由
◎おすすめの副業8選
◎初心者でもプロに勝てる資産運用法
◎やってはいけない投資の見抜き方生活・仕事・老後のお金の不安を減らし、自由に生きるためのノウハウがぎっしり!
累計再生数約3億回! チャンネル登録者数158万人!
日本一わかりやすいお金の教養チャンネル「リベ大」の
誰も言わないけど、やれば人生が変わる『お金の勉強』超実践型バイブル!
お金の大学で学んで、実行したことはこんな感じ
- 【貯める】
- スマホを格安SIMに
- 楽天経済圏に乗り換え
- 【稼ぐ】
- ブログの立ち上げ
- 【守る】
- 賃貸の退去費用でぼったくり防止
- 【増やす】
- 積み立てNISA投資を始めた
とにかく具体的に自分でもできるアクションがたくさんイラストでわかりやすく載っているので、
お金リテラシーが低い人に特におすすめです。
私もリテラシーめっちゃ低いですけどちょっとずつ賢くなれました!
モノ・人・お金との清々しい距離感を学べる「20代で隠居」
読後感は「爽やか」の一言。
自らのライフスタイルを「隠居」と呼び、お金を浪費せずあまり働かず、毎日を軽やかに生きる姿が素敵です。
著者の赤裸々な1ヶ月の家計簿を見て、自分のお金の使い方を振り返ったり。
必要以上に他人と関わらない人付き合いについてのラインの引き方も勉強になりました。
こちらは20代で隠居を始めた頃の著書ですが、大原扁理さんはその後も隠居を続け、2020年には台湾での隠居、2021年には隠居10年目を語る本を出しています。
気になり過ぎる…!
これからの時代の働き方に危機感を覚える本
最後は、危機感を煽る系の本をご紹介。
こういう本を読んでいると、漫然と会社員やっていることに焦ります。
人生100年時代のキャリアを見直す「未来の働き方を考えよう」
働き方を変えようと考えている人にめちゃくちゃおすすめの本。
2015年に出版された本ですが、今読んでも全く古くないのが驚き。
むしろ時代がだいぶ追いついてきたけどまだまだ2歩先をいく新しさです。
最近増刷がかかったのも納得!
著者自身が外資系金融企業勤めからブロガーに転身しており
「70や80まで働くことになる人生100年時代。
20代で決めた一つのキャリアに固執するのはリスク。
人生の途中、40歳前後で全く新しいキャリアを考えてみない?」
を提案している本です。
なぜそういう結論に至ったのか、
どんなメリットが得られるのか、など詳しくはぜひ本を読んでみてください。
「なるほど!」「確かに!」と膝を打つはずです。
「生まれて初めて家を買うときはみんな似たり寄ったり
(2LDKで、システムキッチンでなど)の選択をする。
でも2回目に買うときは?1回目よりその人の暮らし方や大事にしている価値観、個性が現れるはず(ぶち抜きのリビングに薪ストーブとか)キャリアも同じだよね。
2回目のキャリアはより自分に合った働き方を選択できるはず」
個人的にはこの例え話がすごい腹落ちしました。
会社員をやめてフリーランスになることの不安が軽くなって移住後の働き方にワクワクを持てるようになった一冊。
未来のAI社会を見据えグローバルでの働き方変化を実感する「ワークシフト」
「漠然と未来を迎える選択肢はない」
と言い切る著者の主張にドキッとします。
働き方のシフトはこれが起きる
- 長いキャリアの中で複数の専門技能を連続的に習得(知的資本の強化)
- 孤独に競争するのではなく、他の人とつながり合って価値創造(人間関係資本)
- 所有と消費中心の職業人生からの脱却、自分の情熱や価値観、信念にそった働き方の選択(情緒的資本)
簡単にいうと、
一つのキャリアに固執するのではなく、時代の流れとともに複数の専門スキルを身につける。
「一人勝ち」ではなく、周囲の人と一緒に価値を生み出すコラボ力の方が大事。
「お金持ちになって稼ぐのが幸せ」ではなく、「自分の情熱を注げる仕事」にこそ価値がある。
ってな感じ。
つまり、
「自分がやりたいと思える仕事の専門スキルを身につけて人と協力し合いながら働くのが幸せな時代」になってきているよ、というお話。
確かに、本の中で描かれていた
家から一歩も出ずにオンライン上で全てが済むしAIが至る所に浸透している未来像を考えると、
自分に軸がないとキツイな、とイメージできました。
「カリヨンツリー型キャリア」
精力的に働いたりスローダウンしたりする働き方もありだよ。
というのは自分自身のキャリアも重ねてウンウン頷いてました。
「働くのは給料のため」
「そのお金を使って消費する。そうすることで幸せを感じる」
なんて仕事の世界の古い約束事
日本だけじゃなくて、グローバルで働き方や仕事に対する価値観が変わってきていることを実感します。
現代の闇と人間の業を目の当たりにする「無理ゲー社会」
この本は、難しいです。
でも、多くの人が言わない・気づいていないことをガンガン指摘している本だと思います。
資本主義社会やリベラルな価値観についての議論は、正直自分がここで考えを述べられるほど咀嚼できていないのですが
最後の章で人間の生物としての逃れられない業のようなものを見せつけられて、
打ちのめされました…。
脳の神経メカニズム
上方比較を損(罰)、下方比較を得(報酬)と認識する。
無理ゲー社会
生き物は損失を避けて利益=報酬を獲得する強力なエンジンを(モチベーション)を脳(中枢神経系)に埋め込まれている。
意識しているかどうかにかかわらず、わたしたちは
自分より恵まれたものを妬んで引き摺り下ろそうとし、劣った者を蔑んでいい気分になろうとするよう進化の過程で「設計」されている。
あらゆる社会問題の根底にこの生物学的メカニズムがあるのだろう。
リベラルな社会を目指せば目指すほど生きづらさが増していく。
きらびやかな世界の中で「社会的・経済的に成功し、、評判と性愛を獲得する」と言う困難なゲーム(無理ゲー)をたった一人で攻略しなければならない。
これが「自分らしく生きる」リベラルな社会のルール。
とはいえ、このメカニズムに翻弄され一直線に上へ上へと登っていくのが幸せなのか?は疑問です。
行ったり来たりしながら、自分らしくちょうどいい距離感の幸せを掴んでいきたいと思う今日この頃です。
以上、脱サラ・起業・独立・フリーランス|働き方を見直す人におすすめの本でした。
参考になった部分が少しでもあるとすればとても嬉しいです!
最後まで読んでくださってありがとうございました!